刑事事件

50代・男性・KT様

依頼当日に勾留を阻止し、さらに不起訴を獲得した事例

ご相談内容

相談者の方は、痴漢で逮捕されている方の奥様でした。
奥様からお話を聞きますと、ご主人は、金曜日の夜、飲み会からの帰宅途中の電車の中で痴漢に及んでしまい逮捕されてしまったようでした。
奥様から相談を受けたのは事件の翌日の土曜日の早朝でした。
奥様からのご要望は、土日の間にご主人が釈放されるような弁護活動をして欲しい、被害者の方に対して謝罪と賠償を行った上で示談をして欲しい、というものでした。
ご主人は、会社員であるため、土日の間に釈放されなければ、週明けの出勤に支障が出る、とのことでした。

解決結果

奥様から事件の依頼を受けた後は、すぐに検察庁へ弁護人選任届を提出し、ご主人が勾留されることを阻止するための、弁護活動を行いました。
具体的には、奥さんから知っている範囲での事件の内容、ご主人が勾留されることによる不利益な事情、その他複数の書類を作成して頂き、検察庁と裁判所に対し、勾留を阻止するための意見書を作成、送付し、裁判所には裁判官との面談まで申し込み、勾留させるべきでない事情を説得的にお伝えしました。その結果、相談者のご主人は、その日のうちに釈放され、無事会社に出社することができました。
その後、被害者と連絡を取ることができたため、被害者の方に謝罪と賠償を尽くし、示談交渉を行っていきました。そして、2週間ほどで被害者の方と示談が成立し、その2週間後には無事不起訴処分を獲得することができました。逮捕されてから約1か月で事件が全て解決されたことになります。

刑事事件

20代・男性・KO様

示談以外の手段により不起訴を獲得した事例

ご相談内容

相談者である男性は、トイレに侵入し、盗撮をしたことで盗撮の被害を受けたから通報され、警察から在宅捜査を受けているということでした。
相談者様からは、前科がつくと懲戒免職を受けることとなるため、何とかして被害者の方と示談し不起訴にして欲しい、というご要望がありました。依頼者の方は、逮捕されていませんでしたので、示談をするまでの期間は比較的長くありました。

解決結果

相談者の方から依頼を受けた後、私は、すぐに警察署に連絡し、被害者の方と示談をしたいので、被害者の方に確認してほしいと話しました。
しかしながら、警察からの回答は、被害者は二度と依頼者様と関わりたくないため、示談の話は聞かない、とのことでした。その後、時間が経過し、事件が検察まで送致され、検察官からは、示談が成立していないのであれば、依頼者の方を科料の刑に処する、とのことでした。被害者のとの示談は極めて困難な状況でしたので、私は、贖罪寄付をすることで今回不起訴になる可能性があるのではないかと考え、贖罪寄付を行い、検察官に報告をしました。そうしましたところ、検察官からは、贖罪寄付をしたのであれば、科料の制裁より出費した金額が大きいので不起訴にします、と言われました。

不貞・離婚・財産分与

50代・男性・ST様

男性側の離婚事件で、親権を獲得し財産分与額の大幅な減額に成功した事例

ご相談内容

相談者様は、奥様から離婚調停を申し立てられており、娘の親権と財産分与について強く主張されている、とおっしゃっておりました。
しかし、相談者様からは、娘は相談者様と一緒に暮らしたいと言っているため親権は相談者様がとりたい、財産分与についても妻の主張する額を分与することになるとこの先生きていくことができない、婚姻費用も極めて高くて、今後別居期間を長く続けることができないため、可能な限り早期に離婚をしたい、というご要望がありました。相談者様からのお話を聞く限り、相手方は複数の離婚原因を作出した有責配偶者の可能性があること、財産分与も課題である可能性があること等が明らかとなりました。

解決結果

まずは、初回の調停でこちらの言い分をしっかりと主張書面でまとめ、その主張を裏付ける証拠も複数出し、依頼者様が娘様の親権者として適格であること、財産分与については先方の評価額の方法が明らかに誤りであり、実際に分与すべき対象財産は相手方が主張する金額の半分以下であることを強く主張しました。その結果、調停委員は、初回期日から相談者様よりに話を進めて下さいました。その結果、調停委員から相手方への説得も強さを増し、初回の調停期日から半年以内で、依頼者様が娘の親権者となったこと、財産分与額が相手方主張の半分以下となったこと等を条件に調停離婚が成立しました。