【風俗店トラブル】店側や被害者側の本人確認をして安心示談
相談者
30代会社員男性
相談前
相談者は、とある風俗店を利用し、ホテルで女性と性的行為をした際に、その様子をこっそり盗撮してしまいました。
行為中、レンズが光ったタイミングで女性に気づかれ、その場で追及されました。
相談者は、犯行を認め謝りましたが、女性は、「許さない」と言ってその場から誰かに電話しました。
女性が入口に立って動かないので、相談者はホテルから出させてもらえずに数分待っていたところ、ドライバーを名乗る男性が部屋に入り、携帯の中身を確認されました。
そして、女性は、警察に被害届を出しておいてねと言い残して帰り、ドライバーと相談者の二人きりになった段階で、警察に突き出していいのか、早期示談をするのか、どうするかと尋ねられました。
相談者には家族がいたので、大ごとになることを恐れ、示談をしたいと言いました。
するとそのドライバーは、200万円は必要で、そうでないなら示談しないと言いました。
大きなお金なので、考えたい旨伝え、免許証の写真や番号を押さえられて、近日連絡し直すこととなりました。
それから弊所へ相談にお越しになったのですが、そもそもの問題として、このドライバー(?)が勝手に示談で進めようとしているものの、女性には伝わっていないのではないか、このドライバーがお金を持ち逃げして、結局女性からは被害届が出されてしまうのではないかというご不安の相談でした。
依頼後
(1)本人確認について
こういった場合、本人確認が必須です。
特に、警察が介入していない(もちろん捜査対象にされないことは良いですが)ため、被害者側の本人確認もされておらず、お金をドライバーに払っても、その関係性も不明なため、果たしてこれで解決になるのか疑問が残ります。
払ったのに結局被害届を出されたというケースもあります。
かといって、犯行をした相談者自身からは、相手に、身分証を見せてくれとは言い難いものです。
そこで、弁護士からドライバーを名乗る方へ丁重に連絡し、職務上、本人確認が必要であることをわかってもらい、ドライバーと、女性の身分証情報をもらいました。
(2)示談書について
また、依頼者は、書面できちんと残さないと不安が残るとのことでした。
弁護士としても、やはり、払ったことの確認文言や被害届を出さない誓約をする書面を、きちんと紙にまとめることを強く推奨しました。
そして、依頼者と話し合って示談書案を用意し、相手方にも見せて了解を得ました。
こうして無事示談できたので、逮捕されることも、警察から呼び出されることもなく、解決しました。
弁護士からのコメント
依頼者が反省しながらも、不安を解決することで、また生まれ変わって社会で活躍できるよう支えることが、この仕事の喜びです。
当事務所では「ワンランク上の刑事弁護活動」をモットーに、どこよりも良い活動の実現のため、日々研鑽しています。
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